【「モノ」を売るな!「体験」を売れ!バレンタインにお米を売る方法を考えてみよう。】
【「モノ」を売るな!「体験」を売れ!バレンタインにお米を売る方法を考えてみよう。】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
例えば、バレンタインにお米を売る方法を考えてみましょう。
お米の品種は「ヒトメボレ」です。
アナタならどうします?
「えぇ~、お米をバレンタインに売るなんて無理でしょう!」
「何言ってんの?バレンタインはチョコでしょ?」
そんな悲鳴が聞こえてきそうですね。
そうですね、普通じゃ無理ですよね。
「モノ売り」の観点ではありえません。
でも、企画を考え、パッケージを変えると可能になります!
例えば、こんなのはいかがでしょう?
ワタシハアナタニヒトメボレ St.Valentine’sDay
(菊田屋米穀店)
・・・ね?
これなら思わず買ってしまいません?
お客さんの気持ちになって考えてみるとわかります。
お客さんは誰ひとりとして、チョコが欲しいわけではないのですよね?
じゃあ、何が欲しいんでしょう?
バレンタインにチョコを男性に渡して、
「ありがとう」と感謝されたり、
普段の気持ちを伝えたり、
男性に喜んでもらったり、
そんな「体験」が欲しいわけです。
手段として、チョコがあるだけですね。
お客さんはチョコは欲しくないのです。
だから、「体験」を伝えるようにしていきます。
でも、こんなパッケージのお米だと、
「そういえば私の彼氏は甘いの嫌いだし、一人暮らしだし、チョコよりお米の方が喜ばれるかな?」
こう思ってもらったら、買ってもらえるワケです。
売れるはずのないお米が、
バレンタインに選ばれることができるのですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。