成城石井No.1売上!梅干し部門「大トロつぶれ梅」~ネーミングで価値を変えたパッケージ戦略~
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パッケージって面白い weeklyノート 2026-43
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成城石井の梅干し部門売上No.1商品!
それがこちら!
マルヤマ食品 「大トロつぶれ梅」!

なぜ、こちらの商品が、消費者に響いたのか?
2021年12月
和歌山県から
マルヤマ食品の丸山剛史(たけし)社長がご来パケ!
「つぶれ梅」のパッケージリニューアルで
ご相談をいただきました。

最初に「つぶれ梅」のリニューアルと聞いたときは、
ボクは嫌な予感がしていたんです。
「形が崩れたB級品」
「仕方なく安く売られる梅干し」
というイメージが
ボクにはあったんですよね。
ところが!
マルヤマ食品の丸山剛史社長から
話を聞いてみると、
ボクの認識はまったく違っていました。
紀州南高梅は、
皮が薄く、肉厚で柔らかいのが特徴。
マルヤマ食品では、
皮の薄さと肉厚さをギリギリまで追求する最終過程で、
皮が「パサッ」と筋のように破れてしまうことがある。
これを社内的に
「つぶれ梅」と呼んでいるのだと。
なるほど!
ボクの中では
「つぶれている=おいしくない」
という認識でしたが、
マルヤマ食品では、むしろ、
「とろっとろになる極限まで攻め込んだ結果、ちょっとだけ皮が裂けた」
のが、「つぶれ梅」だったんです。
なんせ、マルヤマ食品の社員さんは
好んで、マルヤマ食品の「つぶれ梅」を食べているんだとか。
なるほど!
マルヤマ食品の「つぶれ梅」と
世間一般の「つぶれ梅」とは、全く違うのか。
そこで、競合他社を見てみると、
同じようなパッケージとネーミングばかり。
透明容器に、白いシールを貼って、
「つぶれ梅」と筆文字で書いてあるような。
そのまま「つぶれ梅」で出してしまえば、
その他大勢の「つぶれ梅」と同じに見えてしまう!
どうすれば、違いを伝えられるのか?

そこで提案したのが、
「大トロつぶれ梅」
というネーミングでした。
大トロのように、
口の中でとろっとろにとろける梅干し。
そう思ってもらえるように、
「大トロつぶれ梅」です!

そして、パッケージも
黒い容器を採用!
梅干しがより鮮やかに、
おいしそうに見えるようになりました。
色彩心理学でいう
ベツォルト効果(ベゾルド効果)です!
背景を暗くすると
その前にある食品が、
おいしそうに見えたり、
迫ってくるように
見えたりするんですよね。

シールは白いシールではなく、
透明シールを採用。
他の「つぶれ梅」との違いを、
シールでもアピールしました。
梅干しの視認性も高まります!
その結果、
成城石井の
梅干し部門売上No.1になりました!
いやーーー、
これは嬉しい!
商品の本当の価値を見出して、
ネーミングやパッケージで
ちゃんと伝えてあげる!
「大トロつぶれ梅」は、
もともと持っていた梅の潜在能力を
開花させた商品なんです。

丸山社長は後に、
「パケマツさんは、ナメック星人の最長老さんのように、
商品の潜在能力を引き出してくださいました」
と言ってくださり、
これまた嬉しかったです。
あなたの商品にも、
「当たり前すぎて気づいていない価値」
が眠っていませんか?
当たり前だと思っているところにこそ、
実は大きな価値が
隠れているかもしれませんよ!
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。







