＜日創研　経営研究会　全国大会in京都　伝統と革新　～１００年企業を目指して～　エムケイ（MKタクシー）＞

 

２０１５年６月４日（木）

日創研　経営研究会　全国大会in京都

伝統と革新　～１００年企業を目指して～

 

全国から１３００名を超える経営研究会メンバーが集結しての勉強会です！

さすが京都！

オープニングは舞子さんのダンスでした！

 

そして、【基調講演①】です。

 

 

MKの事業展開と法的規制の存在

エムケイ株式会社（MKタクシー）青木信明社長

MKタクシーといえば、丁寧な接客でとっても有名な京都のタクシー会社！

現在は全国へ展開しています。

その発展の歴史は、業界の常識を塗り替え続け、法律との戦いでした。

 

• 昭和４７年

お客様との約束を３つ。

１）乗車拒否は絶対にしない

２）深夜緊急配車の推進

３）身体障害者優先乗車の推進

 

お客様が有り余っている当時の業界では非常識。

お客さんに頭を下げる「こじきタクシー」と言われた。

 

• 昭和５１年

＜挨拶を忘れたらタクシー代いりまへん＞

「ありがとうございます」などの挨拶を忘れたら代金を頂かないシムテム。

 

• 昭和５３年

救急タクシー

全員が２０時間の赤十字の講習を受けて緊急救急員資格を撮る。

 

• 昭和５０年代～

タクシーを利用した小グループによる観光→修学旅行で体験学習

新しい形の修学旅行になった

バスなら１日４箇所　→　タクシーなら１日８箇所回れる。

 

でも、先生が悩むのは「先生の監視から離れる」こと。

しかし「MKなら安心」というブランドで乗り越えた。

 

• 平成４年

全国に先駆けて全車両全面禁煙

 

• 昭和５７年

同一地域　同一運賃

MKが値上げをしない　→　値上げをしたくない　→最初は屈する

 

• 最近

きもの、はっぴを着た人は一割引

 

 

こんなことを支えているのも「人材育成」だと青木社長は語ります。

とっても教育重視していて、もう様々な研修を行っています。

 

毎月２時間の勉強会。

新人研修

安全研修

英会話講習、留学

観光ドライバーなどなど。

 

青木社長は語ります。

「業界全体が衰退している今がチャンス！」

「どうすれば他社の一歩前に出られるか？」

「新規需要の開拓する」

 

◆例えば、営業しているタクシーが荷物を運輸する。

（今は法律でできない）

 

◆例えば、トラベルコーディネーターの育成。

候補生を高卒採用し、約３年間の研修を行う。

内容はコールセンター、観光勉強、英会話勉強、運転教習など。

二種免許２１才でとる。

これができれば、タクシー業界ではなく、おもてなしで世界一になれる

この採用を勧めている。

 

◆交通バリアフリー

タクシーは唯一のdoor　to　door

タクシーなかったら移動できない、ものが届かないという時代が来る。

 

 

しかし、信頼されることがなければ、こんな戦略もなりたつわけがない。

だから、人材育成が必要ということで、実際のMKタクシーの朝礼実演も見せていただきました。

本当に元気をいただける、とても面白い講演でした。

青木社長、ありがとうございました。