<「そうだ、葉っぱを売ろう!」 いろどり 横石知二社長と面談! 刺激的すぎました!>
2017年9月27日(水)
徳島で有名な株式会社いろどりの横石知二社長にお会いしてきました!
あ、ちなみにボクはオマケで、青森県りんご協会の工藤貴久さん(工藤農園)と中野真太郎さんに付いて行っただけなんですけどね。
いろどりと言えば徳島の上勝地方で、おじいちゃんおばあちゃんがツマモノなどの葉っぱを売ってることで有名な会社!
工藤さんは「そうだ、葉っぱを売ろう! 」という横石社長の著書に出会って
「うわー、この人に会いたい」と思うようになったそうです。
そして、「徳島なら松浦さんを辿れば出会えるかも?」ってボクに連絡をくれたんですよね。
ボクもついでに会えて超ラッキーです!
ちなみに横石社長は朝のうちに葉ワサビの畑でお仕事されていたそうです。
「農作物を作る苦労をボクも知っておかないとね」
だから生産者さん達の心に寄り添える経営ができるんですね!
この姿勢、いきなり勉強になります。
そして着席しての界隈。
冒頭からいきなり話はトップギア全開でした!
「なぜ、日本の農業は儲からないんだ?!」
工藤さん始め、青森県りんご協会の生産者たちは、
非常に多くの苦労をしながら生産しているのに儲からない。
それは農業の業界に蔓延(はびこ)る固定観念にあった!
今までは市場の言われるとおり、生産したものを収めていた。
横石さんは「それは違う」ということで、「先に受注、後から納品」のスタイルに変えた。
これだけでも劇的な流通革命で、とても一朝一夕にはできないこと。
もちろん、その他にも多くの工夫をされています。
・バイヤーさんも含めたLINEコミュニケーション
会社内だけではなく、お客さんであるバイヤーさんとも密にコミュニケーション!
さらには一人のミス、一人の成功が、全員のミス、全員の成功として共有される!
・「Kg」で売るな!「枚」「個」で売れ!
お客さんが使う単位で取り扱いする。
適正価格で売れる。
・収益の源泉はどこか考えろ!
ものすごい高品質の商品はある方が確かにいい。
だけど、実は二番手、三番手の商品が収益の源泉である。
一番手商品だけに注力するんじゃなく、全体を上げていく。
・真のニーズを探れ!
市場のニーズは優、秀、良の、L、M、Sなど。
言われるままに出して、言われた値段で売ってはいまのまま。
でも、お客さんのニーズは「どう使うか」とか「どう魅せるか」です。
それを教えてあげないと。
・「旨い」の価値は本人が決める
どんなに作り手が高品質のリンゴを作ろうが、結局は食べた本人が「旨い」と判断する。
お客さんが「旨い」と感じるようにする。
食べる前に「これってめっちゃ旨いんですよー」というのも一つの方法。
・カップホルダー市場を狙え!
車、新幹線、バスの中にあるカップホルダー。
あそこに入るパッケージで商品展開をしていくと絶対に面白い。
・これからは大集団はダメ
大集団では動きが遅くてダメ。
小集団活動に切り替えていく。
「そうは言っても100人の団体で」ということであれば、
10人×10グループの小集団に切り替える。
・ニーズにマッチした商品づくり
なにがなんでも色が全体に緑色になっているスダチを生産している。
でも、それはギフトだけで大丈夫。
うどん屋で使うすだちはそれよりも色よりも香りが重要。
無理に色付けする必要はない。
うーん、べっ、勉強になりすぎる!
なんて幸せな時間。
さっそく、パッケージ松浦のお仕事にも活かしていこう!
いろどり横石社長、貴重な教えをありがとうございます。
工藤さん、中野さん、きっかけを与えてくれてありがとうございます。
株式会社いろどり
〒771-4501
徳島県勝浦郡上勝町福原字平間71-5
TEL.0885-46-0166
FAX.0885-46-0577
http://www.irodori.co.jp/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。