今年は不況が三連発でやってくると言われております。

よく言われているのが、東京オリンピック直前にやってくる不況。
さらに、１０月の増税による不況。
さらに更に、年号が変わる年は不況になる。
そんな風に三重苦が見ているのです。

まあ、現在では原材料の高騰、運賃値上げ、人手不足などがあるので、
四重苦、五重苦、六重苦の状態になってるかも知れません。

あなたの会社のパッケージは、不況に備えるべく、変更をかけているでしょうか？

おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。

実はパターン別に
【不況に備えるパッケージマーケティング４つの心得】があります。

１）強気値上げ
２）実質値上げ
３）お得感値上げ
４）顧客離れ防止値上げ

順番に開設していきますね

１）強気値上げ
あなたの商品に独自性の価値があるなら、これはもう堂々と行きましょう！
「パッケージも何にも変えずに値上げ」するのです！

コカ・コーラが今年2019年4月1日出荷分から値上げです。
コカ・コーラ1.5リットル入りペットボトルは、320円から340円に値上げです！
これが可能なら、これが一番シンプル！
初期投資もなく、一番いい値上げと言えます。

でも、それはちょっと、、、という場合は
次善の策として、こんなんでどうでしょうか？

２）実質値上げ
差別化の難しい商品であるなら、単なる値上げは難しい。
水、お茶、チョコレートなど。
「どこでも買えるじゃん」っていう商品です。

でも、それはそれで工夫の仕方があります。
「パッケージ容量をほんの少しだけ少なくして、価格を据え置く」のです。

これは実は大手企業もよくやっているんです。
高級アイスが容量を１２０ｇから、１１０ｇにしてみたり。
チョコの容量を５８ｇから５５ｇに変えたりとか。

パッケージの見た目はほとんど変わりません。
たぶん、気づく消費者もいないくらいでは？

消費者からすると「ずるいぞ」って話ですね。
でも、企業の供給責任としては、こういった対策も
原材料の大幅な値上げの時には仕方ないかと思います。

それと、ちょっといい

３）お得感値上げ
これは「パッケージ容量を増やして、価格も上げる」のです。

「もっとぐびぐび飲みたい」
「ちょっとこれでは全然足らない」というような

爽健美茶パッケージが２０１４年の増税前に５００ｍｌから５２５ｍｌへと２５ｍｌ容量を増やし、
合わせて１０円の値上げをしました。

ちなみに、２０１６年には「もっとぐびぐび飲みたい」と、さらに６００ｍｌへと容量が増えてます。
この時は価格は据え置きのようです。
（※525mlも自販機用で残っているそうです）

４）顧客離れ防止値上げ
それでも不況ですから、消費者はより安く買いたいのです。
そして、少子化や核家族化で、パッケージの小容量化も求められてます。
そう、「パッケージを小さく、そして価格も値下げ」です。

明治ブルガリアヨーグルトなどが２０１８年この方法をとりました。
パッケージ内容量を450gから400gへ変更。
希望小売価格を260円から250円へと改定してます。

１００ｇ当たりで考えると
５７．８円から６２．５円と、約８％の値上げになってますね。
でも、そんなにちゃんと計算しないと分かりませんよね。