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2018年02月12日

<わくわくする経営方針書の作成と発表と実践とは?>

2018年2月5日(月)
日創研徳島経営研究会2018年2月度例会
「経営革新は方針書作りから」
有限会社ネクステージ 斎藤尚央人氏が開催されました!


会の始まる前に、司会の木根直美さんが
「司会の木根です。宜しくお願いします。」と挨拶したら斎藤さんはすかさず
「それは視界良好ですね」と返しました。
斎藤さん、さすがです(笑)


阿波観光ホテルには経営方針書について学びたい人。
あるいは、会社の変革のヒントを掴みたい人が押し寄せました。

斎藤さんは最初に廣永さんに話しかけました。
斎藤「廣永さん、3年後、どんな会社にしたい?」
廣永「はい、社員が幸せで、××で、○○な会社です」
斎藤「そう、それじゃあ、今年はどんな会社にする?」
廣永「そうですね。今年はそんな会社に近づけるように、△△で、□□な会社にします」
斎藤「そのために、今年は3つくらい何をしますか?」
廣永「えーっと、業績アップに行って、◆◆して、▼▼します」
斎藤「ありがとうございます。もう、方針書ができたようなもんだね」

会場中が息を呑みました。
そうか、こんあ風に具体化するのかと。


斎藤さんは経営方針の必要性を伝えます。
「経営者が口でブツブツこうしたい、ああしたいと言うだけなら、
社員さんは、“社長って本気かなー”くらいにしか思わない。
まさに“KKDD経営”(勘、経験、度胸、どんぶりの経営)です」
「ポイントは方針書の“根拠と一貫性”です。
方針書を立てることで、経営者(幹部)の頭の中を整理する。
自社(事業)に対する気づきが得られるのです。」
ちなみに、斎藤さんの講演スタイルはは最近では珍しい、パワーポイントを使わない筆記スタイル。
理由をこのように話しておりました。
「パワポは型通りになる。ライブ感がない。私は相手を見て喋るようにしてますので、毎回、内容が違うんですよね」

その思いの通り、例会の最初に質問アンケートをとって、後半は質疑応答のオンパレードでした!

Q
ビジョンから経営方針書に落とし込むのが難しいです。

A
森信三先生は、人間には2種類あると言われています。
ビジョンから持ってくる人と、現状から積み上げる人。
日本人は現状から積み上げる8割と言われています。
だから、無理にビジョンから落とし込まなくても大丈夫。
大切なのは道のり、プロセスですから。

Q
ワクワクする方針書を作って発表して実践するには?
A
共感されるような発表た大切です。
幹部が社員にどれだけわくわくさせれるように発表しているのか大切です。
とある建築業では、方針書が飛び出す絵本で、本当にわくわくするものを作っている会社もあります。
特に社内で発表する場合は、パワポ、イラストレーター、動画なので楽しくするのが大切。
そして、社長の思いを、社員さんにわかりやすく翻訳するのは幹部さんの役割ですよ。

Q
イノベーション発想ができる計画書の作り方は?
A
「自社の強み、弱み」から「市場の伸びる、伸びない」を考えると、積み上げ式になりやすい。
これを逆にする。
「市場の伸びる、伸びない」から「自社の強み、弱み」を考えると、イノベーションが起きやすくなる。

うーん、これだけ的確に質問に次々答えられるってすごい。


さらに「幹部」の役割について言及。
「理念を浸透させるために、社長のアバウトな言葉は幹部が目標に書き換えるのが大切。
“社長、もっと具体亭に言ってください”という幹部は幹部じゃない。これは新入社員レベルです」
幹部は社長のアバウトを具体化しないと!」

例えばこんな感じ。
社長「震災対策を強化しろ」
幹部「震災対策しなさいよー」
社員「??」
社員は混乱する。
社長の言ってることを伝えるだけだったら、幹部じゃない。管です。管部です(笑)

社長「震災対策しろ」
幹部「君は避難経路確保、君は食糧確保、君は連絡経路を整えて」
社員「分かりました!」
これが幹部だと。


うーん、斎藤さん、めちゃめちゃ勉強させて頂いてありがとうございます。
パケマツも経営方針書作成、発表していきます!

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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